あくまで感覚的にはなりますが、40年弱今世に生きている私からしても所謂「災害級」の悪天候と言うのは子供の頃は殆どなかったように思います。勿論、地震や台風等による被害は定期的に発生していましたし、私自身も小学生の頃台風19号による停電で約1週間停電と水不足の経験をしたのを今でも覚えています。
ただ、四半世紀前のあの頃と今は確実に違うことがあります。
2. ありえない酷暑
3. 異常な降雪
私が子供の頃(約30年前になりますが)、夏休みに陸上部の練習が終わってからかき氷を食べて体を冷やしていたなぁと懐かしく思い出されます。あと、天候が悪い時に雹や霰が降ったりすると珍しいなぁとちょっと楽しみに感じる事がありました。
今はそんな事を言っていられないような天候不順が当たり前のようになっているように感じます。個人的には、地球温暖化自体は全面的には肯定しない立場ではあるのですが、異常気象が世界のみならず日本国内でも起きているという事は紛れもない事実だと思います。
私たち日本人が災害であげるのは大地震ではあると思いますが、先に挙げた３つの事象に関して今回はまとめてみたいと思います。皆さんの何かのお役に立てば幸いです。
想定以上のゲリラ豪雨
ゲリラ豪雨とは、突発的に短時間で大量の雨が降る現象を指します。これが想定以上に発生する場合、その影響は非常に深刻です。特に都市部では、排水能力が追いつかず、道路や地下鉄が冠水することが多く見られます。例えば、2019年の東京では、わずか1時間で100ミリ以上の雨が降り、多くの地域で交通機関が麻痺し、住民が避難を余儀なくされました。
このような豪雨は、気象予測の難しさを浮き彫りにします。従来の気象モデルでは予測が難しいため、急な豪雨に対応するための新しい予測技術が求められています。現在、人工知能（AI）を活用したリアルタイムの予測システムが開発されています。これにより、短時間での予測精度が向上し、早めの警報発令が可能となっています。
また、都市インフラの整備も急務です。豪雨時の排水能力を高めるための地下貯水施設や、雨水の流入を抑える緑地の整備が進められています。さらに、住民への教育と啓発活動も重要です。防災情報の提供や避難訓練を通じて、住民が迅速に行動できるようにすることが求められます。
環境変動が進む中で、ゲリラ豪雨の発生頻度は増加する可能性があります。そのため、長期的な視点での対策も必要です。具体的には、地球温暖化の抑制に向けた取り組みや、都市計画の見直しが求められます。これにより、より安全で持続可能な社会の実現を目指すことが重要です。
ありえない酷暑
近年、日本を含む多くの国々で酷暑が続いています。特に2020年には、全国で観測史上最高気温を記録し、多くの地域で40度を超える日が続きました。このような異常な酷暑は、人々の健康に深刻な影響を及ぼします。特に高齢者や子供は、熱中症のリスクが高く、毎年多くの人が命を落としています。
酷暑の原因の一つとして、地球温暖化が挙げられます。温室効果ガスの増加により、地球全体の平均気温が上昇し、それが局地的な異常気象を引き起こしています。さらに、都市部ではヒートアイランド現象が酷暑を助長しています。アスファルトやコンクリートが熱を蓄積し、夜間になっても気温が下がりにくい状態が続きます。
これに対して、いくつかの対策が考えられます。まず、都市部の緑化が重要です。街路樹や屋上緑化を増やすことで、気温の上昇を抑えることができます。さらに、冷却効果のある舗装材の導入も効果的です。また、建物の断熱性能を向上させることで、室内の温度上昇を防ぎ、冷房の使用を減少させることができます。
個人レベルでも、暑さ対策が求められます。外出時には帽子や日傘を使用し、こまめに水分補給をすることが重要です。また、エアコンの使用を適切に管理し、室内の温度を一定に保つことが健康維持につながります。自治体や企業も、暑さ対策のための支援や情報提供を強化することが求められます。
将来的には、再生可能エネルギーの利用拡大やエネルギー効率の向上が、地球温暖化の抑制に寄与するでしょう。持続可能な社会の実現に向けて、個人、企業、政府が一体となって取り組むことが必要です。
異常な降雪
日本は四季がはっきりしている国ですが、近年、異常な降雪が観測されています。特に北日本や日本海側では、記録的な大雪が頻発し、生活や交通に大きな支障をきたしています。例えば、2021年の冬には、福井県で1日で70センチ以上の積雪が記録され、多くの車両が立ち往生しました。
このような異常な降雪は、地球温暖化の影響とも関連しています。地球全体の気温が上昇する一方で、極地の氷が融解し、海流や大気の流れに変化をもたらしています。これにより、一部の地域では異常な降雪が増加しているのです。また、ラニーニャ現象などの気象現象も影響を与えているとされています。
異常な降雪に対しては、インフラ整備と防災対策が不可欠です。まず、除雪体制の強化が求められます。効率的な除雪機械の導入や、迅速な対応ができる体制の整備が必要です。さらに、積雪による建物の倒壊を防ぐための耐雪設計や、交通機関の運行管理も重要です。
住民も、雪への備えを怠らないことが大切です。雪かき道具の準備や、非常食の確保、そして雪害に対する情報収集が求められます。特に高齢者や障害者は、近隣住民や自治体のサポートが不可欠です。また、交通機関の遅延や運休に備え、余裕を持った移動計画を立てることも重要です。
長期的には、気候変動に対する取り組みが求められます。再生可能エネルギーの導入や、エネルギー消費の削減を進めることで、地球温暖化を抑制することが必要です。また、気象予測技術の向上により、異常気象への迅速な対応が可能となります。持続可能な社会を目指して、個人、企業、政府が一体となって取り組むことが求められます。
まとめ
近年、日本では気候変動に伴う異常気象が頻発しています。想定以上のゲリラ豪雨、ありえない酷暑、そして異常な降雪がその代表例です。ゲリラ豪雨は都市部の排水能力を超え、冠水や交通麻痺を引き起こし、都市インフラの強化やAIを活用した予測システムの開発が急務です。一方、酷暑は地球温暖化と都市のヒートアイランド現象が主な原因で、都市部の緑化や冷却効果のある舗装材の導入が必要です。また、異常な降雪は極地の氷の融解と海流の変化が影響しており、除雪体制の強化や耐雪設計が求められます。
個人レベルでも、水分補給やエアコンの適切な使用、非常食の確保などの対策が重要です。さらに、気候変動の抑制には再生可能エネルギーの利用拡大やエネルギー効率の向上が不可欠です。政府、企業、個人が一体となって取り組むことで、持続可能な社会の実現を目指すことが必要です。異常気象への迅速な対応と長期的な視点での対策が、私たちの未来を守る鍵となるでしょう。
