車中泊

軽自動車1台に防災用品はどこまで積める?重量とスペースから本気で考えてみる

こんな方におすすめ

  • 軽自動車を災害時の避難や備蓄に活用したい人
  • 軽バンで車中泊しながら避難することを考えている人
  • 水・食料・テント・ポータブル電源をどこまで積めるのか知りたい人

災害対策というと、自宅に水や食料、防災用品を備蓄することを最初に考える人が多いと思います。

しかし、もう一つ考えておきたいのが「車」です。

特に軽バンのように荷室が広い軽自動車は、災害時には単なる移動手段だけではありません。

防災用品の運搬。

一時的な避難場所。

車中泊。

スマートフォンなどの充電。

荷物の保管。

使い方によっては、小さな避難拠点としても活用できます。

 

一方で、

「軽自動車1台に、実際どこまで防災用品を積めるのか?」

という疑問もあります。

水を積む。

食料を積む。

テントを積む。

寝袋を積む。

ポータブル電源を積む。

簡易トイレも必要。

こうして増やしていくと、思った以上に荷物は増えます。

しかも注意したいのが、

荷室に入ることと、安全に積めることは別

という点です。

 

今回は軽自動車1台を防災用として使う場合、どこまで荷物を積めるのかを、スペースと重量の両方から考えてみます。

1.まず確認するべきは「荷室の広さ」より最大積載量

軽自動車に防災用品を積むとき、多くの人が最初に見るのは荷室です。

「まだスペースがあるから、これも積める」

と考えたくなります。

しかし物流の考え方では、荷物を見るときに重要なのは体積だけではありません。

重量も同時に見る必要があります。

貨物軽自動車では、一般的な最大積載量は350kgとされていますが、最大積載量は車両ごとに決まります。

国土交通省も、車両総重量・車両重量・乗車定員重量との関係から車両ごとの積載量を確認する必要があるとしています。

したがって、実際に防災用品を積むときには自分の車検証を確認することが前提です。

 

特に注意したいのが水です。

2Lのペットボトル6本入りなら、水だけで約12kgあります。

これを4箱積めば、約48kg。

10箱なら約120kgです。

見た目としては荷室の一部しか使っていなくても、重量は一気に増えます。

ポータブル電源、大型テント、飲料水などは「場所を取る荷物」であると同時に「重い荷物」でもあります。

そのため、

空間が余っている=まだ積んでよい

とは限りません。

2.3日分の水だけでも意外と重い

防災用品の中で、特に重量への影響が大きいのが水です。

例えば一人あたり1日3Lを飲料水の目安として考えると、

1人×3日=9L。

2人なら18L。

4人なら36L。

水1Lはおよそ1kgなので、4人分3日だけでも約36kgになります。

しかもこれは飲料水だけです。

簡単な調理。

歯磨き。

手洗い。

その他の生活用水。

ここまで車に積もうとすると、必要量はさらに増えます。

 

だからといって、何十リットルもの水を車に常時積んでおけばよいとも限りません。

重量が増えますし、保管状態にも気を付ける必要があります。

防災用として車を使うなら、

飲料水は優先して確保する。

生活用水まで全部車に積もうとしない。

給水場所や避難所の利用も前提にする。

という考え方も必要です。

軽自動車にはかなりの量を積めますが、

「必要な物を全部積む車」ではなく、「避難開始から数日をつなぐ車」

と考えた方が現実的です。

3.テント・寝具・電源を積むとスペースが急激に減る

重量だけでなく容積を大きく使うのが、テントや寝具です。

例えば防災用品として、

大型テント。

寝袋4人分。

マット4人分。

折りたたみ椅子。

簡易テーブル。

などを積むと、荷室は一気に埋まります。

特に寝具は軽い割に場所を取ります。

逆にポータブル電源は比較的コンパクトでも重い商品があります。

 

このため荷物を考えるときには、

重いけれど小さい物

と、

軽いけれど大きい物

を分けて考える必要があります。

例えば、

水・ポータブル電源・工具は低い位置。

寝袋・衣類・毛布は上部。

すぐ使う救急用品やライトは入口付近。

というように配置すると、荷室を使いやすくできます。

また災害時には、目的地に着いてから一度荷物を全部出すとは限りません。

必要な物だけ取り出す可能性があります。

 

そのため、

「全部入るように詰める」

よりも、

「必要な物をすぐ取り出せるように積む」

ことの方が重要です。

これは普段の配送でも同じです。

荷物は積めば終わりではなく、どの順番で使うかまで考える必要があります。

4.車中泊するなら荷物スペースを全部使えない

ここが軽バン防災で最も重要なポイントです。

荷物だけを運ぶなら、荷室いっぱいまで防災用品を積めます。

しかし車中泊をするなら、それでは困ります。

人が寝る場所を残す必要があるからです。

例えば軽バンの後部をフラットにして一人または二人が寝る場合、その床面積は荷物置き場としては使えなくなります。

つまり、

防災用品の最大積載量と、車中泊しながら持ち運べる量は別

ということです。

 

この点は商品紹介だけを見ていると見落としやすい部分です。

「軽バンならこれだけ積めます」

という写真でも、それが完全な貨物状態なのか、人が寝られる状態なのかで意味が変わります。

車中泊を前提とするなら、

後部に就寝スペース。

助手席周辺に日用品。

床下やベッド下に水・食料。

バックドア付近に簡易トイレ。

といったように、生活空間を残した積み方を考える必要があります。

特に避難時には車外へ出にくい状況になる可能性もあります。

車内から必要な物へアクセスできる配置にしておくと便利です。

5.実際に積むなら「優先順位」を決める

軽自動車のスペースには限界があります。

そこで重要になるのが、

何を積まないかを決めること

です。

例えば防災用品を大きく分けると、

水。

食料。

トイレ。

睡眠用品。

電源。

照明。

救急用品。

衛生用品。

衣類。

調理用品。

テント。

などがあります。

 

この中で優先順位を考えます。

例えば3日間を想定するなら、

飲料水。

簡易トイレ。

常温保存できる食料。

モバイルバッテリー。

ライト。

救急用品。

寝袋や毛布。

このあたりは優先度が高くなります。

 

一方、

大型テーブル。

大量の食器。

大型調理器具。

多数の椅子。

娯楽用品。

などは、状況によって減らせます。

防災用品を集め始めると、つい「あった方が便利」という商品が増えていきます。

しかし軽自動車では、

「便利」より「ないと困る」

を優先した方がよいでしょう。

6.重い荷物は積む場所にも注意する

荷物の重量だけでなく、配置も重要です。

重い荷物を高い場所に積み上げると、車の重心が高くなります。

また急ブレーキや事故の際に荷物が前方へ飛んでくる危険もあります。

例えば、

水。

ポータブル電源。

工具。

大型バッテリー。

こうした重量物は、できるだけ低い位置に置き、動かないように固定した方が安全です。

逆に、

毛布。

衣類。

寝袋。

タオル。

といった軽い物は上部へ置きやすいでしょう。

 

そして非常に重要なのが、

運転席と荷室の間に荷物が飛んでこないようにすること

です。

災害時だからといって、交通事故のリスクがなくなるわけではありません。

むしろ道路状況が悪い可能性もあります。

大量の防災用品を積むときこそ、通常以上に荷物の固定を意識した方がよいでしょう。

7.軽自動車は「小さな防災倉庫」として考えると強い

軽自動車だけですべての防災用品をまかなうのは現実的ではありません。

しかし使い方を限定すると、非常に便利です。

例えば、

3日程度の緊急物資。

車中泊用品。

簡易トイレ。

最低限の水と食料。

電源。

照明。

救急用品。

これらをまとめておく。

すると災害時には、そのまま車で避難できます。

さらに大型テントを組み合わせれば、

車=荷物・電源・就寝場所。

テント=生活スペース。

という使い分けもできます。

 

これは大型テントと軽バンを組み合わせた防災対策の大きなメリットです。

すべてを車内で完結させる必要はありません。

雨風が弱ければテントを生活空間として使い、夜間や悪天候時には車内へ移動する。

状況に応じて使い分けることができます。

防災用品を単体で考えるより、

車+テント+備蓄

という一つのシステムとして考える方が、災害時の選択肢を増やせます。

まとめ

軽自動車は小さい車ですが、防災用として見るとかなり使えるスペースがあります。

しかし、

「荷室に入るだけ積む」

という考え方はおすすめできません。

確認したいのは、

重量。

容積。

乗車人数。

就寝スペース。

荷物の配置。

取り出す順番。

です。

特に水は想像以上に重く、ポータブル電源や大型テントなどを組み合わせると、重量は急速に増えます。

貨物軽自動車では一般的に最大積載量350kgの車両が多いものの、実際の積載制限は車両ごとに異なります。

必ず車検証などで自分の車の条件を確認してください。

 

そして、車中泊をするのであれば、荷室すべてを荷物置き場にはできません。

人が寝る場所を最初から確保した上で、

水。

食料。

簡易トイレ。

電源。

寝具。

救急用品。

などを配置していく必要があります。

軽自動車を防災に活用するなら、

「どこまで積めるか」より、「何を優先して積むか」

を考えることが大切です。

軽バンは巨大な倉庫ではありません。

 

しかし必要な物を絞り込めば、

移動できる小さな防災拠点

として十分活用できます。

次回はさらに実践的に、

「車中泊3日なら、本当に必要な荷物は何か?」

をテーマに、荷物を「絶対必要」「できれば必要」「なくても何とかなる」に分けながら考えていきます。

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