ゴミ

災害時にゴミ収集が止まったらどうする?生ゴミ・使用済み携帯トイレの保管問題

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こんな方におすすめ

  • 災害時の食料や水は備蓄しているが、ゴミ対策までは考えていない人
  • 生ゴミの臭いや虫が発生することに不安がある人
  • 数日から1週間程度、自宅で生活するための準備を見直したい人

災害への備えというと、

水を何リットル用意するか。

食料を何日分置いておくか。

携帯トイレを何回分備蓄するか。

モバイルバッテリーをどうするか。

こうした「使う物」に目が向きやすくなります。

しかし、備蓄品を使えば必ず何かが残ります。

ペットボトル。

食品の容器。

レトルト食品の袋。

ウェットティッシュ。

紙皿。

使用済み携帯トイレ。

そして生ゴミ。

 

普段なら袋へ入れて決められた曜日に出せば、ゴミ収集車が持っていってくれます。

ところが大きな災害が発生すると、道路の寸断、収集車両や処理施設の被害、人員不足などによって、

いつも通りゴミを回収できない可能性があります。

すると、

「食料は1週間分ある」

にもかかわらず、

3日目には部屋の中がゴミでいっぱいになる。

そんなことも考えられます。

 

特に問題になるのが、

生ゴミ。

使用済みの携帯トイレ。

紙おむつ。

など、臭いや衛生面の問題が出やすいゴミです。

防災では、

何を備蓄するか

だけでなく、

使った後に出る物をどこへ置くか

まで考えておく必要があります。

今回は、ゴミ収集が通常通り行われない状況を想定して、在宅避難中のゴミをどう扱うか考えます。

 

災害が起きても「いつもの曜日にゴミを出せる」とは限らない

普段の生活では、

燃えるゴミは火曜日。

資源ゴミは金曜日。

というように決められた曜日があります。

ほとんど意識しなくても、ゴミは定期的に家の外からなくなっていきます。

ところが災害時には、この仕組みが止まる可能性があります。

道路が通れない。

ゴミ処理施設が被災した。

収集車が不足している。

人員を確保できない。

避難所など緊急性の高い場所から優先して回収する。

こうした事情によって、家庭ゴミの収集方法や曜日が変わることがあります。

ここで注意したいのが、

「いつもの集積所へとりあえず出しておけばいい」

と考えないことです。

災害時には自治体から、

通常の生活ゴミ。

壊れた家具などの片付けゴミ。

使用済み携帯トイレ。

災害によって発生した大量の廃棄物。

について、それぞれ違う出し方を案内される場合があります。

大量のゴミを勝手に道路沿いや公園へ置けば、緊急車両の通行やその後の収集作業を妨げる可能性もあります。

 

災害が発生したら、

いつもの曜日だから出す

のではなく、

自治体のホームページ。

防災情報。

避難所の掲示。

地域からの案内。

などを確認します。

災害時のゴミ処理は、平常時と同じルールが続くとは限りません。

だから自宅では、

数日回収されなくても置いておける

ことを前提に準備しておく方が現実的です。

生ゴミは「量を減らす」ことが最初の対策になる

ゴミ収集が止まったとき、特に困りやすいのが生ゴミです。

野菜くず。

肉や魚の残り。

食べ残し。

果物の皮。

こうした物は時間が経つと臭いが出やすくなります。

季節によっては虫の発生も気になります。

そこで災害時には、

生ゴミをどう捨てるか

だけでなく、

そもそも生ゴミをできるだけ増やさない

という考え方が重要になります。

例えば停電が発生した場合、冷蔵庫や冷凍庫にある食品をどう食べるかを早めに考えます。

傷みやすい物から使う。

食べられる量だけ調理する。

大量に作り置きしない。

食品を残さない。

こうした小さな工夫でも生ゴミの量は変わります。

 

非常食についても同じです。

缶詰。

レトルト食品。

乾パン。

パックご飯。

こうした食品を食べれば、容器は残ります。

ただし、汁や食べ残しが大量に付いていなければ、生ゴミよりは保管しやすくなります。

水が貴重な状況で、容器を毎回きれいに洗うことも難しいでしょう。

そのため、

食べ残しをできるだけ出さない。

液体を残さない。

袋や容器の口を閉じる。

臭いが出る物を別にまとめる。

という方法が使いやすくなります。

災害時のゴミ問題は、

ゴミ箱を大きくするだけでは解決しません。

発生する量そのものを減らす。

ここから始めた方が、数日後の生活が楽になります。

 

使用済み携帯トイレは「使った後の置き場所」まで決めておく

携帯トイレの備蓄では、

50回分。

100回分。

という数に目が向きます。

しかし50回使えば、

50回分の使用済み袋が発生します。

前の記事で考えたように、1人1日5回を目安にすると、

4人家族なら1日20回。

3日で60回。

1週間なら140回。

になります。

つまり携帯トイレを1週間分備蓄するということは、

最大で100袋以上の使用済みトイレを一時的に保管する可能性も考える

ということです。

ここが意外と見落とされます。

携帯トイレを使った後は、

凝固剤などで処理する。

袋の空気をできるだけ抜く。

口をしっかり閉じる。

必要に応じて二重にする。

という形で漏れや臭いを抑えます。

 

自治体によっては、使用済み携帯トイレを可燃ゴミや普通ゴミとして扱う案内があります。

一方で、大規模災害時には通常ゴミとは分けて出すよう求められることもあります。

そのため、

普段のゴミ区分だけを覚えておけばいい

とは考えない方がいいでしょう。

発災後の自治体の指示を確認することが基本です。

そして回収されるまでの間、

蓋付きゴミ箱。

密閉できる容器。

丈夫なゴミ袋。

などを利用して、一時的に保管できる場所を考えておきます。

重要なのは、

携帯トイレの箱をトイレの横に置くだけで準備完了にしないことです。

使用前の収納場所。

使用時の手順。

使用後の袋。

それを一時保管する容器。

最終的なゴミ出し。

ここまでが一つの流れです。

 

マンションでは「ベランダへ出せばいい」が問題になることもある

ゴミを室内へ置いておきたくない。

特に使用済み携帯トイレや生ゴミなら、そう感じるのは自然です。

そこで、

「ベランダにまとめて置けばいい」

と思うかもしれません。

ただしマンションでは、ベランダの使い方にも注意が必要です。

多くのマンションでは、ベランダが避難経路になっています。

隣室との境に避難用の隔て板がある。

避難ハッチがある。

消防活動に使われる可能性がある。

こうした場所へ大量のゴミ袋や収納ボックスを置けば、緊急時の通行を邪魔する可能性があります。

また夏場は直射日光で容器内の温度が上がります。

袋が破れれば臭いも広がります。

風で飛ぶ可能性もあります。

カラスや動物が近づける環境なら、別の問題も出ます。

 

だから、

ベランダなら何でも置ける

とは考えない方がいいでしょう。

戸建てでも同じです。

玄関前。

道路沿い。

庭。

物置。

どこに置く場合でも、

避難経路を塞がない。

直射日光をできるだけ避ける。

雨水が入らない。

袋が破れにくい。

子どもやペットが触れない。

という条件を考えます。

事前に、

災害時のゴミを一時保管するならこの場所

と一か所決めておくと、発災後に迷いにくくなります。

普段は空の蓋付き容器を置いておき、災害時だけ使用する方法もあります。

防災用品というと中身を買うことばかり考えますが、

空の容器も立派な防災用品です。

 

「食料1週間分」を備蓄するなら「ゴミ1週間分」も想像する

防災備蓄では、

最低3日。

できれば1週間。

という期間を一つの目安に考えることがあります。

そこで食料や水だけではなく、

1週間生活すると何が捨てられるのか

も一度想像してみます。

家族4人なら、

ペットボトル。

レトルト食品の袋。

缶詰。

ティッシュ。

ウェットティッシュ。

食品包装。

使用済み携帯トイレ。

紙おむつ。

衛生用品。

などが毎日増えていきます。

そして停電していれば、冷蔵庫の食品を処分しなければならない場合もあります。

つまり災害後は、

普段よりゴミが少なくなる

とは限りません。

むしろ生活が不安定になることで、一時的にゴミが増える可能性があります。

そこで備蓄を確認するときは、

食料棚だけを見るのではなく、

ゴミ袋が十分あるか。

大きさの違う袋があるか。

臭いを抑えられる袋があるか。

手袋があるか。

蓋付きの容器があるか。

消臭用品があるか。

まで確認します。

 

特にゴミ袋は用途が広い防災用品です。

ゴミを入れる。

携帯トイレに使う。

濡れた衣類を分ける。

荷物を雨から守る。

簡易的な収納に使う。

さまざまな用途があります。

そのため、

防災用として一袋だけ用意する

より、複数サイズをある程度多めに備えておく方が使いやすくなります。

災害時のゴミ対策は、特殊な機械を買うことではありません。

袋。

蓋付き容器。

保管場所。

分別ルール。

この程度を事前に決めておくだけでも大きく変わります。

 

まとめ|防災では「使える備蓄」だけでなく「使い終わった後」まで設計する

水を飲める。

食事ができる。

トイレも使える。

ここまで準備できていても、その結果として出た物が部屋の中に積み上がっていけば、在宅避難の環境は少しずつ悪くなります。

だから災害への備えでは、

買った物の数だけ確認する

という発想から、もう一歩先へ進めておきたいところです。

数日分の食事をすれば、どれだけ包装ゴミが出るのか。

携帯トイレを使えば、何袋残るのか。

冷蔵庫が止まったら、何を処分する可能性があるのか。

それらを一時的にどこへ置くのか。

こうしたところまで考えておけば、収集が止まったときにも慌てにくくなります。

ゴミは災害が落ち着くまで待ってくれません。

 

食べれば増える。

トイレを使えば増える。

生活を続ける限り、毎日発生します。

だからこそ防災では、

「何日生きられる備蓄があるか」

だけではなく、

「その日数分の生活の跡を安全に置いておけるか」

まで考えておく。

この視点が、長引く在宅避難を少しでも衛生的に続けるための備えになります。

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